「したっけ」方言の意味や使われる地域について。イントネーションは地域によって違う

方言「したっけ」の意味と使われる地域

方言「したっけ」の意味は「じゃあね」「バイバイ」という、別れ際の挨拶の意味と、もう一つ「それでは」「~そうしたら」という意味があります。北海道を中心に広い地域で使われている方言です。

主に山形、宮城、新潟、栃木、茨木、埼玉、千葉、神奈川県でも方言として使われいます。地域によって、意味のニュアンスは若干異なり、イントネーションも違ってきます。

したっけの由来

「したっけ」は広い地域で方言として根付いており、その幅広さから数百年前から使われていたことが分かります。北海道、茨木では別れ際の挨拶でも使用され、「したっけ」本来の意味がさらに変化して伝わったと考えられます。

各地域ごとの「したっけ」の意味と使い方

基本的な「したっけ」の意味は同じですが、地域によって使われる場面と意味合いが微妙に異なります。ほとんど意味のない接続詞として軽く使う地域もあれば、何らかの物事に対して、結論を言う場面で使われる地域もあります。詳しい使い方を見ていきましょう。

北海道での方言「したっけ」の意味

北海道の方言で「したっけ」は、「じゃあ」「そうしたら」「それでは」という意味で、主に二つの意味があります。別れ際の挨拶に使う場合と、話のつなぎとして用いられる場合です。イントネーションは「た」を強く発音するのが特徴です。

別れ際の挨拶


別れ際の挨拶で使う場合、標準語に言い換えると「バイバイ」「失礼します」という意味になります。若者のあいだでも普通に使われている方言で、学校では放課後になると「したっけねー」が飛び交います。

「したっけ」と同じ意味をもつ北海道の方言で「そしたら」もあり、これも別れ際に「そしたらねー(それでは失礼します)」というように使われます。あまり固い意味合いではなく、フランクに使われます。「それではまた」の、「それでは」が「したっけ」の役割になっています。

話のつなぎめに用いられる

女の子

ちょっと、耳の穴をちょすんじゃない!
(ちょっと、耳の穴を触るんじゃない!)

女子高生

いいじゃん。したっけ、耳の形きれいね
(いいじゃん。それにしても、耳の形きれいね)

このように、話のつなぎを埋めるための、ハンバーグと玉ねぎをつなぎあわせるパン粉のような役割で使われます。とくに「したっけ」を使わなくても会話は成立するのですが、北海道ではクセのように会話中に度々挟まれます。

話題のチェンジ

もう一つ北海道で「したっけ」を使う場面として、唐突に話題を変えるときにも用いられます。

女の子

あーもうテスト勉強とかはんかくさい。こんなの意味あるの?
(あーもうテスト勉強とかあほらしいわ。こんなの意味あるの?)

女子高生

もうこわいっしょ~。したっけ、コンビニでお菓子買ってくるわ
(もう疲れた~。ちょっと、コンビニでお菓子買ってくるわ)

女の子

しばれるよ?大丈夫?
(凄く寒いよ?大丈夫?)

女子高生

なんもなんも
(大丈夫よ)

このように、話題を変えるときに「それでは」という意味合いで使われます。

山形での方言「したっけ」の意味

山形でも「したっけ」はよく使う方言です。山形での意味は「そしたら」「~したなら」という意味になります。北海道のように別れ際のあいさつで使われることは少なく、話のつなぎとして使用されます。

また北海道とは少しイントネーションが異なり、山形のほうがクセの強いアクセントになります。意味を知らない人は、急に「したっけ!」と言われるので、怒られた?と感じる人もいるほどです。

山形での「したっけ」の使い方

サラリーマン

仕事疲れたど。腹もへった
(仕事が疲れました。お腹もすいた)

サラリーマン

したっけ、一緒さ飲み。あいべ
(そうしたなら、一緒に飲みに行こう)

「では~をしましょう」というように使われます。話の転換やつなぎとしての役割で重宝されます。「したっけ、休憩しようか」と、仕事中にランチタイムを告げるときなどに使われます。

宮城での方言「したっけ」の意味

幅広い地域で使われている「したっけ」ですが、宮城でも使われています。宮城での「したっけ」の意味は、「そしたら」「~したら」という意味です。意味は山形と同じ意味で使われます。宮城では老若男女問わず日ごろから頻繁に使われており、「したっけは宮城の方言」と思っている宮城県民が多いようです。

宮城では地域によって「したっけ」に「や」、「さ」がつく地方があります。仙台あたりだと「したっけや」と言うことが多く、県会の北側、気仙沼あたりだと「したっけさ」になります。方言にさらに方言が混じったような言葉ですね。

宮城での「したっけ」の使い方

女子高生

今朝学校来る途中で転んでさ、なんでだべ?って足元見だの。したっけや~!靴ひもが取れでたの!
(今朝学校に来る途中で転んでしまって、なんで?って足元見たの。そしたら!靴ひもが取れてたの!)

女子高生

あいやー!それはいでかったな
(しまったー!それは痛かったな)

話のつなぎめに使うことは他の県と変わりませんが、アクセントで「!」がつくことが多いのが宮城の特徴です。「したっけや!」と語尾強めなのでちょっとびっくりしてしまいます。

新潟での方言「したっけ」の意味

新潟での「したっけ」の意味は、「そうしたら」「それならば」という接続詞の意味があります。意味は他の県と同じですが、使われるシーンが新潟は少し違います。主に、「そのような理由や物事があるため○○ですね」と、何かを提案したり、意見を聞いたりという場面に使われます。新潟では北海道のような別れ際の挨拶で使うことはありません。

新潟での「したっけ」の使い方

高校生

なーしょっきね
(お前元気ないね)

高校生

なんぎぃ。風邪ひいたかも
(体調がつらい。風邪をひいたかも)

高校生

したっけ、風邪薬飲んでながまる
(そうしたら、風邪薬飲んで横になっとけ)

このような場面で、「薬を飲んでおこう」と提案するときに「したっけ」を使います。「~をしたほうがいい」という意味ですね。

栃木での方言「したっけ」の意味

関東圏の栃木でも「したっけ」は使われます。意味は「~そうしたら」の接続詞。物事に対して、結果をつなげる役割として使われます。イントネーションは「したっけ↑」と上あがりになります。アクセントが特徴的なので、同じ「したっけ」でも栃木の人はすぐに栃木出身だと分かりますね。

栃木での「したっけ」の使い方

お母さん

服の下にチョコパンがあったの。したっけ、チョコパンがちゃぶれちったよ
(服の下にチョコパンがあったの。そうしたら、チョコパンが潰れちゃったよ)

お父さん

あ~それでぶすくれてるの
(あ~それでふてくされてるの)

何か物事がって、それに対する結果がある。という状況で「したっけ」が使われています。

茨木での方言「したっけ」の意味

茨木で「したっけ」の方言は、「そうしたら」「そうだとすると」という意味で使われます。また、北海道のように「じゃあね」と別れ際に使うこともあります。栃木ではさらに軽い感覚で使われることが多く、話の軽いつなぎ、合いの手のような役割があります。

茨木での「したっけ」の使い方

高校生

転んであおなじみになっちまった
(転んで青あざになってしまった)

高校生

したっけ、もう帰ろうか
(そうしたら、もう帰ろうか)

高校生

しゃあんめえ
(仕方がない)

「もう帰ろうか」だけでも会話は成立しますが、「したっけ」が入ることでコミュニケーションがより円滑になっています。茨木では会話をよりマイルドにするために、「したっけ」が使われることがあります。

まとめ:広い地域で使われる方言「したっけ」

主に二つの意味で使われる「したっけ」。広い地域で方言として根付いており、独特なイントネーションを持ち合わせ、その地域で日常的に使われる、生活に根付いた方言となっています。ぜひ、「したっけ」を使う地域に行く際は、「バイバイ」「~そうしたら」という方言を覚えて使ってみてください。

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