北海道の方言「しばれる」。厳しい寒さで使われる意味や例文を解説!

北海道で使われている方言「しばれる」。「寒さが厳しい」という意味になります。氷点下を下回る北海道では冬場、日常的に使われる方言で、地元の人は愛着をもって使っています。全国的にも知名度がある方言で、「しばれる」と聞くと使う機会のほとんどない九州の人でも知っている人が多い、有名な方言です。今回は「しばれる」の意味や由来、例文についてをご紹介します。

方言「しばれる」の意味と使われる地域

「しばれる」は北海道と東北地方で使われている方言で、「寒い」という意味があります。それもちょっとくらいの寒さでは使わずに、北海道の人が認める寒さでないと「しばれる」とは使いません。

気温でいうと、氷点下を下回ったマイナスの厳しい寒さからよく使われるようになります。零度以上の温度で「しばれる」と使うと、「北海道の寒さはこぎゃんもんじゃなか~」と言われてしまいます。

しばれるを標準語に言い換えると「寒さが厳しい」

「しばれる」を標準語にすると、「寒さが厳しい」「冷え込んでいる」になります。なんとなく「しばれる」のほうが、寒さが厳しい様子が直に伝わってきます。

しばれるの漢字

「しばれる」は通常はひらがなで書きます。漢字で書くと「凍れる」になります。しかし北海道でも漢字はあまり使われず、ひらがなで書くのが一般的です。また、こちらもほとんど使われることはありませんが、昔は「縛れる」と漢字で書かれていた時代がありました。

この漢字は松田伝十郎著書「北夷談」に登場しています。体が縛られるように感じるくらい厳しい寒さである、という意味の漢字を表していると推測されます。

しばれるの発祥、由来

松田伝十郎著書「北夷談」の中に、「しばれる」の方言は200年以上前から使われていたことが記されています。かなり昔から北海道では広く使われていた方言だったようです。

もう一つの由来として、英語の「Shivering(シィヴァ(ル)」が語源だったのではないかという説があります。Shiveringは寒さや恐怖で震えるという意味があります。しかし、北夷談に書かれていることが正しいならば、これは単なる偶然の一致ということになります。

北海道民が使う本当の「しばれる」

「しばれる」は北海道の方言ですが、方言としては有名で全国的にも意味が通じる方言の一つです。そのため、他県ではちょっと冷えるくらいで「しばれる~」なんて使ったりしますが、北海道ではそんな甘い寒さでは使いません。

北海道民が「しばれる」を使うのは主にマイナス10度以下からです。それほどの気温になると、鼻毛は凍り、髪の毛はピンとなった状態で凍り、水を注ぐと凍りついて氷柱ができます。そのくらい強烈な寒さでないと、「しばれる」は本来使うべきではない方言なんですね。

しばれる日に見られるダイヤモンドダスト

しばれるのは寒いばかりではありません。しばれる日は、キラキラと輝くダイヤモンドダストを見ることができます。空気中の水蒸気がしばれる寒さで冷やされ、キラキラと輝く結晶になって見える現象がダイヤモンドダストです。雪ではなく、氷の結晶なので、空気中に飛んでいるとまるで宝石が舞っているような、幻想的な景色が楽しめます。

ダイヤモンドダストが表れる条件は、気温がマイナス15~20度以下で湿度が高く、晴天で無風のときにだけ見ることができます。これほど条件がそろっているときは北海道でもなかなかないので、見ることができればラッキーです。

「しばれる」の例文

「しばれる」は「寒い」という意味なので、覚えるととても簡単に使うことができる方言です。言葉の響きもいかにも寒そうなので、ついつい日常から使ってしまいたくなる方言です。日常で使われる「しばれる」の例文をいくつかご紹介します。

しばれるの例文①

お母さん

今朝はなまらしばれるわ
(今朝は非常に厳しい寒さだわ)

お父さん

たまらんね。でれっき持ってきて
(たまらないね。(ストーブの)ひっかき棒持ってきて」

お母さん

はいよ。どかゆきだったみたい
(はい。昨晩はたくさんの雪が降ったみたいね)

お父さん

ストーブついたよ。あーぬくいわ
(ストーブついたよ。あー温かい)

なまらは「たいそうに、非常に」という意味の方言で、しばれると一緒によく使われます。

しばれるの例文②

女子高生

こんなしばれる日にマフラー忘れちゃった
(こんなに厳しい寒さの日にマフラーを忘れた)

女子高生

貸したげるよ!
(貸してあげるよ!)

女子高生

ありがとう

女子高生

なんもなんも!
(どういたしまして!)

北海道弁の「なんもなんも」は「気にしないで下さい」という意味もあります。北海道を代表するお菓子屋さんで、マルセイバターサンドが有名な六花亭には「なんもなんも」というお菓子があります。

しばれるの例文③

小学生

ただいま。あ~しばれた
(ただいま。あ~厳しい寒さだった)

お母さん

えっ素手?手袋はどうしたの?

小学生

遊んでたらなくした

お母さん

もうーほんずけないわ!
(もうー意味が分からないわ!)

「ほんずけない」は主に大人が子供に対して使うことが多い方言です。

まとめ:日常でよく使われる方言「しばれる」

北海道では寒い日によく使われる「しばれる」。言葉の響きから、非常に寒さが伝わってくるような方言ですね。北海道や一部の東北地方でしか本当の「しばれる」寒さは体験ができません。一度本物のしばれる体験をして、「しばれる!」と言ってみるのもいいですね。

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