近畿の方言「てんご」の意味や使われる地域について。例文で使い方を解説【大阪・京都・奈良・滋賀・兵庫・三重・和歌山】

近畿地方で使われる方言「てんご」。方言「てんご」は「いたずら」や「悪ふざけ」「冗談」という意味になります。関西地方で育った人なら昔は「てんごすな!」=「いたずらするな!」とか、親に怒られた記憶のある人も多いと思います。今回は「てんご」の意味や使われる地域、例文について紹介します。

「てんご」の意味と使われる地域

近畿

「てんご」は「いたずら」「悪ふざけ」「冗談」などを意味する方言です。「てんご」は大阪・京都・奈良・滋賀・兵庫・三重・和歌山の計7県ある近畿地方の、ほぼ全域で使われる近畿地方独特の方言になります。近畿地方ほぼ全域で使われると言いましたが、地域によっては「てんご」ではなく「てんごう」と言うなど、若干の発音の違いがあります。ですが方言の意味は同じです。

「てんご」を漢字で書くと

「てんご」は昔の古い文献などには「転合」と書かれており、漢字の読みは「てんごう」です。地域によっては「てんご」を「てんごう」と発音するので、これが「てんご」の正確な漢字だと思いますが、現在では実際に文字に書くときは、ひらがなで「てんご」と書かれ、漢字で「転合」と書かれることはありません。

「てんご」は近畿地方以外でも使われる?

九州地方の熊本県にも同じ意味を持つ言葉で「ごてん」「ごうてん」という方言があります。「ごてんするな!」「ごうてんするな!」=「いたずらするな!」という意味になります。

文字だけを見ると「てんご」や「てんごう」を逆から読んだことがわかりますが、地域によっては「てんご」が同様の意味でこのように発音が変化します。

「てんご」は愛情のある方言

「てんご」は方言の意味だけを見ると「いたずら」「悪ふざけ」「冗談」という意味になりますが、誰にでも気軽に使う言葉ではありません。一般に良く使うのは親が子供を叱る時などで、子供を窘めるために愛情を籠めて使われることの多い方言です。また目上の人が下の人間に「てんご」を使うときもあります。

ですから近畿地方で逆に目上の人や大人に対して直接「てんご」を使うのは非常に失礼な言い方に当たるので、この状況で使われることありません。「てんご」の意味はシンプルですが、方言の意味だけでなく使われる状況も理解しておく必要のある、「てんご」は意味の深い方言ともいえるでしょう。

「てんご」の例文

「てんご」は「いたずら」や「悪ふざけ」という意味の方言で、地域によっては「てんご」ではなく「てんごう」と発音されたりもします。ここでは「てんご」の例文を紹介します。

てんごの例文①

お母さん

こら!てんごすな!
(こら!悪ふざけをするな!)

息子

ごめんなさい…
(ごめんなさい)

「てんご」は子供のいたずらを叱る時に親が良く使います。

てんごの例文②

小学生

これいつ終わるん?もう帰ってええか?
(これはいつ終わるの?もう帰りたいんだけど?)

先生

てんご言うとらんと、はよしいや!
(冗談言ってないで、はやくやりなさい)

てんごの例文③

お母さん

こないだ貸したお金いつ返してくれるん?
(この間貸したお金はいつ返してくれるの)

お父さん

すまん、いつになるかわからん
(ごめん、いつになるかわからない)

お母さん

はあー!てんご言わんと、はよ返して!
(ふざけたこと言ってないで、早くお金返して!)

まとめ:「てんご」は大人が子供を叱る時に使う方言

「てんご」近畿地方全域で使われる方言で、「てんご」の意味は「悪ふざけ」「いたずら」という意味ですが、実際に使われる場面は相手を叱る時や注意して諭す時です。使われるシーンで最も多いのは親や大人が子供を叱る時なので、使い方を間違えれば相手に対して非常に失礼な言い方に当たります。「てんご」の意味は理解できても、日常で気軽に誰でも使える方言ではないことは理解しておきましょう。

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